62. wilt (TOEIC:難解英単語の意味、語源、使い方)

62. wilt (wílt)

「wilt」は「暗黒のフレーズ」で「しおれる」、Weblioで「しぼむ、しおれる、元気がなくなる」という意味です。

「暗黒のフレーズ」の著者の藤枝さんはこうも書いてくれています:

Part 7で部屋の中で植物を育てる話に出てきた単語

反 thrive, flourish 「繁茂する、繫栄する」

暗黒のフレーズ

藤枝さんがPart 7で出くわした単語であれば覚えなけれななりません。

例文を見ていきましょう:

Hundreds of thousands of hectares (acres) of crops across central and northern China have wilted due to lack of water and high temperatures, according to the government. 

DeepL翻訳:中国中部から北部にかけての数十万ヘクタールの農作物が、水不足と高温のためにしおれという。

The Asahi Shimbun

2022年8月のニュースです。藤枝さんが「Part 7で部屋の中で植物を育てる話に出てきた単語」と言っているように、TOEICではこのような植物関連の文脈で使用されたのでしょう。

次行きましょう:

The yen is far from being alone. The vast majority of its global peers have also wilted against the dollar in recent months as the U.S. Federal Reserve has turned increasingly hawkish.

DeepL翻訳:円だけではありません。米国連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派的な姿勢を強めているため、世界の同業者の大半もここ数カ月、ドルに対して弱くなっているのでます。

The Japan Times

「wilt against the dollar」で「ドルに対して弱くなる」なんですね。「wilt」が使われる文脈は植物関連だけではありません。

もう一つ見てみましょう:

For months, Kyiv’s pro-western government has said Ukraine will resist Russian attack and occupation. It says the country’s armed forces are in better shape than in 2014, when they wilted under superior Russian firepower.

DeepL翻訳:キエフの親西側政府は数カ月にわたって、ウクライナはロシアの攻撃と占領に抵抗すると述べてきた。同国の軍隊は、ロシアの優れた火力の下で衰弱した2014年よりも良い状態にあるとしている。

The Guardian

2014年というのは「クリミア危機」を指しています。軍事力が弱まるときも「wilt」を使用するようです。

私としては「wilt」という、「wit」(ウィット)や「will」(意志)に似た字面からポジティブな意味を想像してしまいましたが、「wilt」に良い意味は見当たりません。語源に理由がありそうです。

Vocabulary.comの説明を見てみましょう:

The vegetables in your garden will wilt if they’re attacked by slugs or don’t get enough moisture — and people can be said to wilt too, especially when they’re limp and weak from exhaustion. A long walk on the hottest day of summer can make you wilt. Wilt was most likely first spelled welk, from the Middle Dutch word welken, “to wither or become soft.”

Google翻訳:菜園の野菜は、ナメクジに襲われたり、十分な水分が得られなかったりするとしおれます。人も、特に疲労でぐったりして弱っている場合は、しおれていると言えます。 夏の一番暑い日に長い散歩をすると、しおれてしまうことがあります。 Wiltは、中世オランダ語のwelken(枯れる、柔らかくなる)からwelkと綴られたのが最初と思われます。

中世オランダ語の「welken」から「welk」、そして「wilt」になった、ということでした。「wit」や「will」とは全く関係のない所から英語にやってきた言葉なんですね。

そして、この「wilt」を調べていたら、will の二人称単数現在形が「wilt」になることも知りました。主語が thou のときに用いられるそうです。

こんな使われ方をするようです:

Thou hatest it. Then change it, purify thyself; and as thou art purified, thou wilt gain wisdom.
DeepL翻訳:汝はそれを憎む。そして、それを変え、汝自身を清めよ。清められれば、汝は知恵を得るであろう

americanliterature.com

聖書の一節かと思ったら、トルストイの「戦争と平和」の一節でした。

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