69. satirize (英検1級:難解英単語の意味、語源、使い方)

今日の英単語:satirize (sǽtəràiz)

出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」の参考書では「~を風刺する」という意味、Weblioでは、「(…を)風刺する、あてこする」という意味です。発音は「サタライズ」という感じです。理由は名詞の「satire」(風刺、皮肉、風刺文学、風刺作品)(Weblio)が「サタイア」という発音だからでしょう。

まず、Vocabulary.comの説明を見てみましょう:

When a writer criticizes something using humor, she satirizes it. Playwrights and filmmakers often satirize ridiculous social customs by reflecting them in exaggerated ways, for example. Ideally, when an artist satirizes society, she hopes to encourage positive changes by making people feel ashamed or embarrassed. The root of satirize is the noun satire, which in classical Latin meant a kind of poem that “ridiculed vice or folly.”

DeepL翻訳:作家がユーモアを交えて何かを批判するとき、それを風刺することになります。例えば、劇作家や映画制作者は、ばかげた社会習慣を誇張して映し出すことによって、それを風刺することがよくあります。理想的には、芸術家が社会を風刺するとき、人々を恥じたり、恥ずかしいと思わせることによって、前向きな変化を促したいと考えています。satirizeの語源はsatireという名詞で、古典ラテン語では「悪徳や愚行を嘲笑する」一種の詩を意味しました。

Vocabulary.com

「satire」は『「悪徳や愚行を嘲笑する」一種の詩』だった、ということを初めて知りました。「風刺」的な優れた演劇や映画には「悪徳や愚行を嘲笑する」側面が確かにあります。

「satirize」の例文を見てみましょう。「satirize sentence examples」で検索してみます。Words in a Sentence.comで以下の例文を見つけました:

The poet looked for a way to satirize the boring poem and give it a more humorous appeal.
DeepL翻訳:詩人は、この退屈な詩を風刺し、よりユーモラスな魅力を与える方法を探したのである。

Using humor and irony, the playwright was able to satirize the drama.
DeepL翻訳:ユーモアと皮肉を駆使して、劇作家はドラマを風刺することができたのだ。

His ability to satirize the depressing story caused the readers to laugh instead of cry.
DeepL翻訳:憂鬱な物語を風刺することで、読者は泣くのではなく、笑うようになったのです。

Words in a Sentence.com

どの例文も秀逸ですね。詩、ドラマ、物語に「satirize」が使用されることもよくわかります。

ニュースの文脈で「satirize」はどのように使用されるのでしょうか。「Comedians Who Dare: Political Satire in Contemporary Japan」(挑戦するコメディアン:現代の日本における政治的風刺)という記事のニュースをThe Asia-Pacific Journal: Japan Focusで見つけました。政治家を風刺する芸人さんを日本では確かにあまり見ません。以下の例文にあるように、欧米ではコメディアンが当たり前のように政治家を風刺します(「comeuppance」は「当然の罰、報い」です):

Of course, such political satire is not limited to the United States. Down under in Australia, comedians on YouTube regularly satirize the conservative administration in the form of “honest government ads.” In England, along with comedians who regularly address politics in their routines, television shows such as The Mash Report (similar in style to The Daily Show in the US) satirize politicians even while being broadcast on the government-run BBC. Similarly, Germans can tune in to Heute Show to see the government and other figures get their humorous comeuppance.

DeepL翻訳:もちろん、このような政治風刺は米国に限ったことではない。オーストラリアでは、YouTubeでコメディアンが “Honest Government Ads “という形で定期的に保守政権を風刺している。イギリスでは、コメディアンが定期的に政治をネタにするほか、『The Mash Report』(アメリカの『The Daily Show』に似たスタイル)のようなテレビ番組が、政府運営のBBCで放送されながら政治家を風刺している。同様に、ドイツ人は『Heute Show』にチャンネルを合わせ、政府やその他の人物がユーモラスな仕打ちを受ける様子を見ることができる。

The Asia-Pacific Journal: Japan Focus

「comeuppance」、「当然の罰、報い」(Weblio)は「語彙問題完全制覇」の参考書でも取り上げられていないレベルの高い言葉ですね。

確かに、アメリカやイギリスでは政治家自らが出演してしまう場合もあります。日本ではなぜ政治家を風刺、「satirize」するコメディアンが少ないのか、をこの記事では掘り下げているので興味のある方はどうぞリンクから飛んでみてください。

University of Central Floridaのウェブサイトで「Satirical News Sources」というページを見つけました。「Fake News & Fact Checking」という項目の中に「Satirical News Sources」があるので、フェイクニュースと本当のニュースを見分けるために作成されたページなのでしょう。

この「Satirical News Sources」の一つ、「Clickhole」を見てみました。「20 Incredible Facts About Human Thighs」(DeepL翻訳:人間の太ももに関する20の驚くべき事実)という記事をClickholeから引用します:

Many people have them, and everyone loves them—but how much do you really know about thighs? Get ready to have your mind blown by these jaw-dropping fun facts about human thighs.
DeepL翻訳:多くの人が太ももを持ち、誰もが太ももを愛していますが、あなたは太ももについてどのくらい知っていますか?今回は、太ももにまつわる驚きの事実をご紹介します。

1. If severed from the body, a human thigh can survive on its own for nearly 5 years.
1.人間の太ももは、体から切り離されても5年近く生き続けることができる。

2. Seismologists measure the strength of earthquakes based on how much their thighs are jiggling.
2.地震学者は、太ももの揺れ具合で地震の強さを判断している。

3. Dolphins share around 98.8 percent of their DNA with human thighs.
3.イルカは人間の太ももと約98.8%のDNAを共有している。

4. The average human thigh contains 2 quarts of vodka sauce.
4.人間の平均的な太ももには、2クォートのウォッカソースが含まれている。

[…]

Clickhole

これが延々、20項目続きます。「風刺的」というよりも、単に「おふざけ」な感じです。

ただ、「10 Benefits of Olive Oil」というような健康志向の人たち向けの記事を目にしたことは多々あるので、そういった記事を「風刺」している、とも言えるのかも…、いや言えないかな。色々な種類の面白記事があるので興味がある方はClickholeのウェブサイトに行ってみてください。

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