46. rollout (róulàut)
「rollout」は「暗黒のフレーズ」で「roll out」として「~を公開する、展開する」、英辞郎で「(新しい商品・作品などの)公開、市場への投入、(新しいサービス・計画などの)導入、運用開始、稼働」という意味です。
「roll out」で動詞、「rollout」は名詞ですね。
「暗黒のフレーズ」の著者、藤枝さんは「roll」に関してこう説明してくれています:
rollは「転がる、進む、走る」が元の意味。そこから「着手する、始める」などの意味に広がる
暗黒のフレーズ
「着手する、始める」の「roll」は知りませんでした。この意味から「rollout」が生まれたんですね。
この記事では「roll out」と「rollout」の両方を掘り下げます。
まず、「rollout」の例文を見ていきましょう:
Japan to accelerate rollout of new COVID booster shots
DeepL翻訳:日本は新しいCOVIDブースターショットの展開を加速Aiming to prevent people from developing serious symptoms, the government’s current rollout of fourth doses is limited to people aged 60 or older and those aged 18 or older with underlying medical conditions.
Japan Times
重篤な症状の発生を防ぐことを目的に、現在政府が展開している4回目の投与は、60歳以上の高齢者と基礎疾患のある18歳以上の人に限定されています。
「underlying medical conditions」で「基礎疾患」ですね。
ワクチン投与の「展開」も「rollout」になるとは驚きでした。商品やサービスの「展開」だけ考えていましたが、それらだけに「rollout」が限定されるわけではないことが分かりました。
もう一つ「rollout」の例文を見ましょう:
The industrialised rollout approach: a short guide to successful digital transformation
DeepL翻訳:産業化された展開アプローチ:デジタルトランスフォーメーションを成功させるためのショートガイドOur approach enables regions to use newly implemented digital solutions after only six weeks, speeding up go-to-market and global rollout.
PWC
このアプローチにより、各地域はわずか6週間で新たに導入したデジタルソリューションを使用できるようになり、市場参入とグローバル展開を加速させることができます。
「go-to-market」で「市場参入」なんですね。
「グローバル展開」、「global rollout」を覚えておくといいかもしれません。
「roll out」はどうでしょうか。
Stop Launching. Start Rolling Out.
DeepL翻訳:ローンチを止めよう。ロールアウトを開始しよう。Companies like Instagram don’t launch new features to everyone at once. Instead they gradually roll out over a few weeks to validate a feature’s performance and customer experience.
Optimizely
Instagramのような企業は、新機能を一度に全員に提供することはありません。その代わり、数週間かけて徐々に機能を展開し、その機能のパフォーマンスと顧客体験を検証しています。
どうも、日本語の環境で「ロールアウト」という言葉が使用されるようです。
IT用語辞典によると、「ロールアウト」とは:
ITの分野では、完成したシステムの運用を開始することや、サービスを公開することなどを指す場合が多い。既存のシステムやサービスに追加要素を展開・公開することも「新機能をロールアウトする」のように言う場合がある。
IT用語辞典
なるほど、普通に日本で暮らしながら「ロールアウト」を使用する人たちがいるんですね。
まあ、この場合の「ロールアウト」はIT業界に限定される言葉になるんでしょう。