116. resilience (TOEIC:難解英単語の意味、語源、使い方)

116. resilience (rizíliəns)

「resilience」の意味は「暗黒のフレーズ」で「回復力、復元力、弾力性」、Weblioで「はね返り、とび返り、弾力、弾性、(元気の)回復力」という意味です。「resilient」が形容詞です。

日本語環境でも「レジリエンス」という言葉が同じ意味で使用されるようです。私は知りませんでした。

Wikipediaの「レジリエンス(心理学)」という項目ではこんな説明を見つけました:

「脆弱性(vulnerability)」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。

Wikipedia

「resilience」と「vulnerability」はセットで覚えておきたいですね。

前回の「perseverance」、「忍耐力、粘り強さ」の記事で「resilience」を含む例文がありました:

Meanwhile, the people, army, and leadership of Ukraine, backed by the West, continue to demonstrate extraordinary resilience.

Google翻訳:一方、西側諸国の支援を受けているウクライナの人々、軍隊、指導部は、並外れた回復力を示し続けています。不当な選択の戦争は、終わりのない忍耐の戦争に変わりつつあります。

Council on Foreign Relations

他にも例文を見ていきましょう:

To truly create a more resilient future, climate change considerations must be mainstreamed into organizational decision-making, and quickly. 

DeepL翻訳:より強靭な未来を創造するためには、気候変動への配慮を組織の意思決定の主流とし、かつ迅速に行う必要があります。

Reuters

DeepL翻訳では「resilient」を「強靭な」と訳してくれました。確かに「回復力がある」状態は「強靭」かもしれません。

コロナウイルスの文脈でも「resilience」が見つかりました:

The COVID-19 pandemic has highlighted the need for resilience in vaccine manufacturing.

DeepL翻訳:COVID-19のパンデミックは、ワクチン製造におけるレジリエンスの必要性を浮き彫りにしました。

McKinsey &Company

DeepLは「resilience」をそのまま「レジリエンス」と訳してくれましたが、ここで「レジリエンス」が意味するのは「しなやかさ」なのでしょう。

ただ、「resilience」の発音は「rizíliəns」なので、「ジリエンス」の「」は本来の発音から離れている、ということは気を付けておきたいところです。

それでは「resilience」の語源を引用してこの記事を終わります:

resilience (n.)

1620s, “act of rebounding or springing back,” often of immaterial things, from Latin resiliens, present participle of resilire “to rebound, recoil,”

DeepL翻訳:1620年代、ラテン語の resiliens、resilire “反発する、反動する” の現在分詞から、しばしば非物質的なものの “反発する、跳ね返る行為” を意味する。

Online Etymology Dictionary

この説明にある「recoil」は単純に「跳ね返る」の意味でとらえた方がいいですね。

「反発する」、「反動する」、「跳ね返る」から「resilience」は「回復力、復元力、弾力性」になった、ということですね。

以上、「resilience」と「resilient」でした。

タイトルとURLをコピーしました