13. grievance (ɡríːvəns)
「grievance」は「暗黒のフレーズ」で「苦情、不満」、Weblioでは「(特に、不当な扱いに対する)不平(の原因)、不満(の種)」という意味です。英検1級レベルの単語でもあります。
「暗黒のフレーズ」の著者、藤枝暁生さんはコメント欄にこう書いています:
TOEIC界では、新しい建造物が作られたり、リニューアル工事が行われると、近隣の住民から騒音に関する苦情が出る
暗黒のフレーズ
確かにそんな文脈でこの「grievance」が出てきそうです!
藤枝暁生さんは「TOEIC界」というフレーズをよく使います。個人的にはツボです。
ただ、「苦情、不満」というと「complaint」が思い浮かびます。
「grievance」と「complaint」の差ってなんでしょう?HiNativeでこんな説明を見つけました(「allegation」で「申し立て」です):
A complaint can be less formal. It can be any allegation or concern that is expressed orally or in writing. A grievance is a more formal complaint. It is usually a written allegation filed by an employee (in a work situation).
DeepL翻訳:苦情(complaint)は、それほど正式なものではありません。口頭または文書で表明された申し立てや懸念事項です。苦情(grievance)は、より正式な苦情です。通常、従業員によって提出された書面による申し立てです(職業上で)。
HiNative
なるほど、「grievance」はよりフォーマルな「complaint」であると。
こんな説明も見つけました:
A complaint can be any accusation, charge or allegation, either oral or written. A grievance, on the other hand, is a formal complaint that is made by an employee towards an employer within the workplace.
苦情(complaint)とは、口頭または書面によるあらゆる非難、告発、主張のことです。 一方、苦情(grievance)は、職場内の雇用者に向かって従業員によって行われる正式な苦情です。
Pediaa
「職場内の雇用者に向かって従業員によって行われる正式な苦情」が「grievance」である、というのは上記HiNativeの説明にもある「従業員によって提出された書面による申し立てです(仕事中に)」という説明と一致します。
イギリス政府のウェブサイトの中にある「Solve a workplace dispute」(職場のトラブルを解決する)という項目で「grievance」を説明する部分を見つけたので引用します:
Grievances 苦情
You can make a formal grievance complaint if you’ve tried solving a problem by talking to your manager but you’re not satisfied.
DeepL翻訳:上司と話し合って問題を解決しようとしたが、満足できない場合、正式な苦情申し立てができます。Your employer should put their grievance procedure in writing. You should be able to find this in your:
DeepL翻訳:雇用主は苦情処理手続きを文書で定めているはずです。これは、あなたの会社で見つけることができるはずです:company handbook カンパニーハンドブック
GOV.UK
human resources (HR) or personnel manual 人事マニュアル
HR intranet site 人事部イントラネットサイト
employment contract 雇用契約書
「make a formal grievance complaint」で「正式な苦情申し立て」なんですね。
ここまで調べてみて分かったことは「grievance」は「complaint」よりもフォーマルな言葉で、「grievance」は従業員が雇用主に対して取る行動を表す場合が多い、ということでした。
以上、「grievance」でした。