97. blunder (TOEIC:難解英単語の意味、語源、使い方)

97. blunder (blʌ́ndər blʌ́ndə)

「blunder」は「暗黒のフレーズ」で「大失敗」という意味、Weblioではこの意味の他に「(不注意・精神的混乱などから)(ばかな)失敗をやる、しくじる、まごつく、まごまごして歩く、つまずく、(~に)うっかり入りこむ」と、沢山の意味を紹介しています。

「暗黒のフレーズ」の著者、藤枝さんはこんな説明も加えてくれています:

失敗も数あれど、不注意による大きな失敗をいう

動 「大失敗する」

暗黒のフレーズ

「blunder」は動詞にもなることがわかりました。

Vocabulary.comの説明を読んでみると、「blunder」が藤枝さんの言うところの「不注意による大きな失敗」であることがよくわかります:

blunder is an embarrassing mistake. Accidentally called your new boyfriend by your old boyfriend’s name? Ouch. That’s a blunder you don’t want to repeat.

DeepL翻訳:blunderとは、恥ずかしい失敗のことです。うっかり新しい彼氏を昔の彼氏の名前で呼んでしまった?痛っ。それは二度と繰り返したくない失態です。

Vocabulary.com

なるほど、「恥ずかしい失敗」なんですね。「失態」ということもできます。

政治家の「失言」なんかも「blunder」になりそうです。

それでは「blunder」を含む例文を見ていきましょう:

Power & Politics: Top 5 political blunders of 2017
DeepL翻訳:権力と政治 2017年の政治的失態トップ5

The U.S. President’s late-night Twitter habit made the list for top political blunders this year, often landing Trump in hot water — and even, potentially, implicating him in the obstruction of justice.

米国大統領の深夜のツイッター習慣は、今年の政治的失敗の上位にランクインし、しばしばトランプ氏を窮地に陥れ、さらには、司法妨害に巻き込む可能性さえあります。

CBC News

「blunder」を「失態」と訳すとしっくり来るなあ、と思ったのですが、「blunder」は動詞にもなることを考えると「失敗」として覚えておいた方が良さそうです。

他にも見ていきましょう:

Beijing’s Coronavirus Blunder Empowers Anti‐​China Hawks
DeepL翻訳:北京のコロナウイルスに関する失態が反中国タカ派を勢いづかせる

One major blunder was Beijing’s lack of transparency during the early stages of the pandemic.
コロナウイルス流行の初期段階において、北京が透明性を欠いたことが大きな失敗の一つであった。

CATO Institute

2020年4月の記事です。

動詞の「blunder」を含む例文も見ておきたいところです:

Whether the past term went precisely as they trusted or in the event that they blundered and did not obtain the ideal outcomes, they can make the best of the past term’s encounters and devise strategies to improve the present semester and future ones.

DeepL翻訳:前期が思い通りにいったとしても、失敗して理想的な結果が得られなかったとしても、前期の出会いを生かし、今期や将来のために戦略を練ることができるのです。

Nursing Times

動詞の「blunder」ですね。

ただ、私としてはWeblioが紹介している「まごつく、まごまごして歩く、つまずく、(~に)うっかり入りこむ」という意味に引っかかってしまいます。

こんな「blunder」を探してみました(「quagmire」は「泥沼」です):

How the UK blundered into an Irish border quagmire

DeepL翻訳:英国はいかにしてアイルランド国境の泥沼にはまったのか?

Financial Times

「blunder into」で「(~に)うっかり入りこむ」という意味になることがわかりました。

上記の例文からわかるように「blunder into a quagmire」で「泥沼にはまる」です。

この「quagmire」(泥沼)に関してですが、以前、「resent」(憤慨する)の記事で「暗黒のフレーズ」の著者、藤枝さんが「TOEIC界の住人は総じて穏やか」と言っているので、「quagmire」がTOEICで出題される可能性はほぼ無いと私は思います。ドラマで耳にすることはありますが。

Weblioで紹介されているように「blunder」には「(不注意・精神的混乱などから)(ばかな)失敗をやる、しくじる、まごつく、まごまごして歩く、つまずく、(~に)うっかり入りこむ」などの沢山の意味があることがわかりましたが、その理由は語源にありそうです:

mid-14c., “to stumble about blindly,” from a Scandinavian source akin to Old Norse blundra “shut one’s eyes,” perhaps from Proto-Germanic *blinda- “blind” […]. The meaning “make a stupid mistake” is recorded by 1711.

DeepL翻訳:14世紀半ば、スカンジナビア語の古ノルド語blundra「目をつぶる」に似た語源から、「盲目的にうろつくこと」、おそらく原語ゲルマン語*blinda-「盲目」に由来する。1711年までに「愚かな間違いを犯す」という意味が記録されている。

Online Etymology Dictionary

「盲目的にうろつくこと」、「to stumble about blindly」というのがこの「blunder」の意味の広さを説明してくれているような気がします。

それと、「blunder」は「盲目」、「blind」にも近いことがわかりました。

以上、「blunder」でした。

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