113. astute (TOEIC:難解英単語の意味、語源、使い方)

113. astute (əstúːt əstjúːt)

「astute」の意味は「黒のフレーズ」で、「鋭い、明敏な」、Weblioで「機敏な、抜けめのない、ずるい、(~に)抜けめがなくて」という意味です。

ちなみに「astute」はWeblioで英検1級レベルとされています。

早速例文を見てみましょう:

While the initial English translation released by the Cabinet Office rendered Kishida’s vision of Japanese diplomacy as “tough but adaptable,” this was recently changed to “astute,” as in “astute diplomacy” (shitatakana gaikō), presumably in an effort to dispel any negative connotation inherent to the original Japanese.

DeepL翻訳:内閣府が発表した当初の英訳では、岸田氏の日本外交のビジョンを「tough but adaptable」と表現していたが、最近になって「astute」、つまり「敏腕外交」(したたかな外交)に変更されたのは、本来の日本語が持つネガティブな意味合いを払拭しようとしたためと思われる。

The Japan Times

なるほど、「したたかな外交」は内閣府によって「astute diplomacy」と訳されたんですね。

「connotation」、「意味合い」の記事はこちらです。

「rendered」は上記の例文では「表現した」と訳されていますが、多義語なので意味が沢山あります。「黒のフレーズ」の著者、藤枝さんによると、「render」は「~の状態にする」という意味でSVOCの形でTOEICに出題されることが多い、と書いてくれています。「render」も覚えておきたい単語です。

「astute」に話を戻しましょう。「astute」を含む例文をもう一つ見ましょう:

With a wealth of experience and a reputation for astute observation, our two guests will bring their different perspectives to an informal discussion on the state of the world in mid-2021 and where the UK and Japan find themselves.

DeepL翻訳:豊富な経験と鋭い観察力で定評のあるお二人をゲストに迎え、2021年半ばの世界情勢と日英の立ち位置について、異なる視点からカジュアルに語り合います。

JAPAN-UK Season of Culture

「astute observation」は「鋭い観察力」と訳されています。

「黒のフレーズ」では「astute」の類義語として「shrewd」も紹介されています。「shrewd」の意味はWeblioで「鋭敏な、鋭い、賢い、洞察力のある、抜けめのない、すばしこい」なのでかなり近い言葉ですね。

「astute」と「shrewd」の差をVocabulary.comが説明してくれているので引用します:

Astute (from Latin) is a formal and flattering adjective for someone with a good head on their shoulders. It differs from its synonym shrewd in placing less emphasis on hardheadedness than on sensitivity: we talk about a shrewd bargainer but an astute interpretation. Other synonyms are perceptive (emphasizing insight) and discerning (emphasizing an ability to distinguish).

DeepL翻訳:Astute(ラテン語由来)は、頭の回転が速い人に対するフォーマルでお世辞の多い形容詞です。同義語のshrewdとは異なり、頭の固さよりも感性に重きを置いています。例えば、抜け目のない(shrewd)交渉人ではなく、鋭い(astute)解釈について話します。他の同義語は、perceptive(洞察力を強調する)、discerning(識別能力を強調する)です。

Vocabulary.com

なるほど、「perceptive」と「discerning」も近い意味をもちますね。

ただ「perceptive」は「perception」由来なだけに「知覚する能力」に長けた人に使う言葉ではないでしょうか。

一方、「discerning」は「見分ける能力」、「鑑識眼がある」感じです。「discerning」はこちらの記事で掘り下げています。

「shrewd」はやはり意味が近いので次の記事で「shrewd」を取り上げます。

もう一つだけ「astute」を含む例文を見てこの記事を終わります:

If major decisions are going to be based on the information extracted from our digital platform, those decisions need to be supported by astute interpretation and commercial judgment.

DeepL翻訳:デジタルプラットフォームから抽出された情報をもとに大きな意思決定を行うのであれば、その意思決定は鋭い解釈と商業的判断に裏打ちされたものである必要があります。

AVIATOR

以上、「astute」でした。

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