今日の英単語:avid(ǽvid)
「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」の参考書では「熱心な、熱烈な」という意味、Weblioでは、「貪欲(どんよく)な、熱心な、(…を)渇望して、(…が)ほしくてたまらなくて」という意味です。
「avid news」で検索してもなかなかいい例文が見つからないので、「avid sentence examples」で検索してみます。
sentencedict.comで以下の例文を見つけました:
1. While Celestine paid avid attention, Paula started to doze.
sentencedict.com
DeepL翻訳:セレスティーヌが熱心に見ている間、ポーラはうとうとと眠り始めた。
2. She took such an avid interest in all that her daughter was doing that it became stressful.
DeepL翻訳:娘のやることなすことに熱心で、それがストレスになった。
3. Avid Bob Dylan fans treasure bootlegged recordings.
DeepL翻訳:ボブ・ディランの熱心なファンは、海賊盤を大切にしています。
4. Michael Caine is an avid foodie who owns a string of restaurants.
DeepL翻訳:マイケル・ケインは、レストランを次々と経営する大の食通です。
例文3にある、「bootlegged recordings」で「海賊版」なんですね。知りませんでした。
上記の「熱心」という訳例を見ると、すぐ思い浮かぶ言葉が「enthusiastic」です。上記の例文の「avid」の代わりに「enthusiastic」を使用しても問題ないように思えます。「avid」と「enthusiastic」の差は何でしょう。「avid enthusiastic difference」で検索してみます。
Hinative.comで「Avid と Enthusiastic はどう違いますか?」という質問を見つけました。Katryna9さんの答えが秀逸でした:
In most contexts, they mean the same thing, but there’s some slight nuance.
Hinative.com
DeepL翻訳:ほとんどの文脈で、この2つは同じ意味ですが、若干のニュアンスの違いがあります。
Avid means “showing a strong interest in something” and is generally used in sentences like:
“he is an avid reader” (implies: he really likes reading and does it a lot)
-“they were avid for more information” (they were eager for more info)
DeepL翻訳:Avidは「何かに強い興味を示す」という意味で、一般的には次のような文章で使われます。
“彼は熱心な読者である” (彼は読書が本当に好きでよくやるという意味)
“より多くの情報を求めていた” (彼らはもっと情報を得ようと躍起になっていた)
Enthusiastic means “showing intense interest, enjoyment, or approval” and implies a bit more ~energy~ behind the feeling.
DeepL翻訳:Enthusiastic は「強い興味、楽しみ、または承認を示す」という意味で、気持ちの背後にもう少しエネルギーがあることを意味します。
-“She was an enthusiastic supporter of the team” (implies: she’s a big fan, maybe cheers in the stadium or wears the team jersey)
DeepL翻訳:”彼女は熱狂的なサポーターとしてチームを支えた” (彼女は大ファンです。スタジアムで応援したり、チームのジャージを着ているかもしれません。)を意味します。
-“I’m an enthusiastic student” (implies: I really like studying, ask a lot of questions, participate in class, etc)
DeepL翻訳:”私は熱心な学生です” (implies: 勉強がとても好きで、たくさん質問したり、授業に参加したりします。)
-“He was enthusiastic about the new paint color” (he really liked the new paint color and expressed this with a big smile, words, etc)
DeepL翻訳:-彼は新しいペンキの色に熱中していた” (彼は新しいペンキの色が本当に好きで、満面の笑みや言葉などでそれを表現していた)
冒頭の、「In most contexts, they mean the same thing」というのが大切であるとも思います。なぜかというと、Hinative.comでは「avid」と「enthusiastic」の差は「言葉の使い方次第」だけであって、ほとんど同じ意味だ、という答えもあったからです。
「avid」を検索していたら、たまたま「The Forbidden Worlds of Haruki Murakami」という村上春樹さんに関する書籍に対するコメントで:
I appreciated Strecher’s theories as an avid Murakami fan as opposed to having an insider’s view.
The Forbidden Worlds of Haruki Murakami
DeepL翻訳:村上春樹の熱心なファンとして、内部からの視点とは異なるストレッチャー氏の理論を高く評価した。
という、コメントを見つけました。「avid Murakami fan」が可能ならば、「enthusiastic Murakami fan」でもいいのではないか、と思ったので、「”avid Murakami fan”」と「”enthusiastic Murakami fan”」をフレーズ検索してみました。結果、「”avid Murakami fan”」は検索件数241件、「”enthusiastic Murakami fan”」は検索件数0件でした(2022年5月19日検索)。
上記のHinative.comの答えにあるように、「気持ちの背後にもう少しエネルギーがある」のが「enthusiastic」である、という説明と、例として挙げられた「熱狂的なサポーター」であったり、「勉強が好きで沢山質問」したり、「新しいペンキの色に熱中」している状況を考えると、「avid」と比較して「enthusiastic」には若干行動が伴うように思いました。一方、「avid」は村上春樹さんの小説の「熱心」な読者であり、彼の新刊をいつも「待ち望んでいる」(Weblioの「ほしくてたまらなくて」の意味)ような人たちに対して「enthusiastic」ではなく「avid」という形容詞が使用されるのではないでしょうか。sentencedict.comの例文3にある「avid Bob Dylan fan」にも「avid Murakami fan」と同様のことが言えそうです。
ただやはり、「In most contexts, they mean the same thing」というのも頷けます。