今日の英単語:covet (kʌ́vət)
「covet」は「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」で「切望する」、Weblioではこの意味の他に「むやみに欲しがる」という意味を紹介しています。
この「covet」という単語は「モーセの十戒」にも含まれています:
Thou shalt not covet thy neighbour’s wife
隣人の妻を欲してはならない。
Wikipedia
私は英検1級の参考書で初めて「covet」に出会いましたが、「英語圏=ほぼキリスト教圏」では馴染みのある言葉なのでしょう。
それでは他の例文も見ていきましょう:
Over 800 companies in Britain hold the royal warrant, a certificate for providing goods and services to the royal family. Still coveted by Britain’s small businesses, it allows the use of the Crown’s coat of arms in their branding.
DeepL翻訳:英国では800を超える企業がロイヤル・ワラントを保持している。王室御用達は、英国王室の紋章をブランディングに使用することを許可するもので、現在でも英国の中小企業にとって垂涎の的となっている。
Reuters
さすがDeepL!「coveted」を「垂涎の的」と訳してくれました。
この「ロイヤルワラント」が「covet」されている、「垂涎の的」となっている、ということですね。
他にも見ていきましょう:
A post-Covid economic rebound will increase the country’s appetite for liquefied natural gas, which Europeans covet after shunning supplies from Moscow following Russia’s invasion of Ukraine.
DeepL翻訳:ロシアによるウクライナ侵攻後、モスクワからの供給を敬遠していたヨーロッパ諸国が切望している液化天然ガスへの欲求は、コロナ後の景気回復によって高まるだろう。
Reuters
2023年2月の記事です。ロシアの天然資源をヨーロッパ諸国は「covet」しているものの、ウクライナ侵攻以降、受け入れることができない、というニュースですね。コロナが終わって人の動きも活発になっていくとなおさら「covet」してしまいます。
ウクライナ侵攻で思い出しましたが、ウクライナは欧米諸国からの武器供給を「切望」しています。
こんな例文も見つけました:
Ukraine says coveted F-16s ‘four or five times’ better than its Soviet jets
DeepL翻訳:ウクライナ、欲しがっていたF-16はソ連製ジェット機より「4、5倍」優れていると発表
Reuters
それでは「covet」の語源を見てこの記事を終えます:
covet (v.)
mid-13c., “to desire or wish for inordinately or without regard for the rights of others,” from Old French coveitier “covet, desire, lust after” (12c., Modern French convoiter, influenced by con- words), probably ultimately from Latin cupiditas “passionate desire, eagerness, ambition,” from cupidus “very desirous,” from cupere “long for, desire” (see cupidity).Google翻訳:13 世紀半ば、「過度に、または他人の権利を考慮せずに望むこと、または望むこと」、古フランス語の貪欲者「切望、欲望、欲望」(12 世紀、現代フランス語の貪欲者、隠語の影響下)より、おそらく 最終的にはラテン語のcupiditas「情熱的な欲望、熱意、野心」、cupidus「非常に望む」、cupere「憧れ、欲望」に由来します(cupidityを参照)。
Online Etymology Dictionary
「covet」はラテン語系の言葉から発生してますね。
以上、「covet」でした。