127. mundane (mʌ́ndein mʌndéin)
「mundane」の意味は「黒のフレーズ」で「ありふれた、日常の、平凡な」、Weblioで「ありふれた、(精神的・宗教的と対比して)現世の、世俗的な」という意味です。
「黒のフレーズ」の著者、藤枝さんはこんな説明も加えてくれています:
文脈によってはboring「退屈な」という意味で使われることもある
黒のフレーズ
類 everyday, commonplace, ordinary
それでは早速例文を見てみましょう:
Twitter is a great way to share your opinion, be it when it comes to mundane matters or more important ones, including political or social issues.
DeepL翻訳:Twitterは、ありふれた事柄であれ、政治や社会問題を含むより重要な事柄であれ、自分の意見を共有するのに最適な方法です。
The Motley Fool
「ありふれた出来事、事柄」は「mundane matters」なんですね。この文脈の「mundane」は「boring」とは微妙に違います。
「mundane」はこんな使われ方もします:
High-tech issues on Mothers outshine mundane Jasdaq cousins
NIKKEI Asia
DeepL翻訳:マザーズのハイテク銘柄が平凡なジャスダック銘柄を凌駕する
「平凡な」を意味する「mundane」の良い例ではないでしょうか。
私としてはWeblioで紹介されている「(精神的・宗教的と対比して)現世の」という意味が気になります。
「mundane」の語源をVocabulary.comで知ったら納得がいきました:
Mundane, from the Latin word mundus, “world,” originally referred to things on earth. Such things were supposed to be uninteresting when compared to the delights of Heaven; hence the word’s present meaning.
DeepL翻訳:Mundaneは、ラテン語のmundus「世界」に由来し、もともとは地上のものを指していた。天国の楽しさに比べれば、そんなものは面白くも何ともないと考えられていたため、現在のような意味になった。
Vocabulary.com
天国に対する「世界」、「mundus」から「ありふれた」、「どこにでもある」を意味する「mundane」が生まれたんですね。
宗教的な文脈で「mundane」を探してきました:
The Sacred and the Mundane: The Message of Leviticus
Religion Online
DeepL翻訳:聖なるものと俗なるもの:レビ記のメッセージ
Religion Onlineというウェブサイトの記事のタイトルです。
レビ記というのは献げ物や儀式などのさまざまな規定や規律を規定した、旧約聖書の一書なんだそうです(Wikipedia)。
この記事は、そのレビ記の解釈に触れながら、こんな「mundane」を含む例文が書かれています(「sacralizing」は「神聖化」です):
The Hebrew scriptures also express the Israelite priests’ deep concern for the sacralizing possibilities inherent in the mundane activity of everyday life.
DeepL翻訳:また、ヘブライ語の聖典には、イスラエルの祭司たちが、日常生活のありふれた活動に内在する神聖化の可能性に深い関心を寄せていたことが記されている。
禅寺で雑巾がけする修行僧が思い浮かびます。日々の掃除のような「ありふれた」、「mundane」な行為の中にも信心がないといけない、みたいな話は聞いたことがあります。
この例文の「mundane」を読んで「mundane」の印象がガラッと変わりました。
こんな「mundane」の使用例もあります:
Beyond the Material and the Mundane: Spirituality and Transcending
JSTOR
DeepL翻訳:物質と俗世を超える:スピリチュアリティと超越
ある論文のタイトルです。
以上、「mundane」でした。