今日の英単語:virulence (vírələns)
「virulence」は「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」の参考書で「毒性、有毒」という意味、Weblioではこの他にも「病毒性、毒々しさ、ひどい悪意、憎悪、しんらつさ」という意味を紹介しています。
この「virulence」の字面に最初は面食らいましたが、「virus」の最初の4文字が「virulence」に潜んでいることがわかります。
ただ、ウイルスだけではなく、「憎悪」や「辛辣さ」も「virulence」であるということも覚えておかなければいけないですね。
コロナウイルス関連で「virulence」の例文がすぐ見つかります:
Do pathogens always evolve to be less virulent? The virulence–transmission trade-off in light of the COVID-19 pandemic
The direction the evolution of virulence takes in connection with any pathogen is a long-standing question.DeepL翻訳:病原体は常に病原性を低下させるように進化するのか?COVID-19のパンデミックから考える病原性と感染性のトレードオフ
病原体の病原性の進化がどのような方向に向かうかは、長年の課題である。
Springer Link
「virulence」は「病原性」と訳されていますね。それと、形容詞形の「virulent」も出てきました。
「virulent」を含む例文も見ておきましょう:
“Condoning a terrorist attack in one place may lay the foundation of a far more virulent act elsewhere,” he said.
DeepL翻訳:「ある場所でのテロ攻撃を容認することは、別の場所でより凶悪な行為を行うための土台を築くことになりかねない」と述べています。
VOA
「condone」は「(罪を)許す、~を大目に見る」という意味です。「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」の参考書にも掲載されています。
この例文では「virulent」が「凶悪な」と訳されています。「virulent」の使用法はウイルスに限られたわけではないことが分かります。
同様の使われ方をする「virulent」を含む例文をもう一つ見てみましょう:
Putin’s rhetoric now more virulent amid Ukraine war, says expert
Russia President Vladimir Putin has repackaged his rhetoric in a much more strident and virulent form, an expert has told Euronews.Google翻訳:ウクライナ戦争中、プーチン大統領の発言はさらに悪質になったと専門家が指摘
euronews.
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、自身のレトリックをより激しく、より有害な形で再パッケージ化した、と専門家がユーロニュースに語った。
2022年3月の記事なのでウクライナ侵攻直後ですね。「stringent」はこちらの記事で掘り下げています。
ここでは「virulent」が「悪質な」、「有害な」と訳されています。
Vocabulary.comによると、「virulence」の語源は「有毒」を意味するラテン語なのだそうです:
The Latin root is virulentus, “poisonous.”
Google翻訳:ラテン語の語源は「有毒」を意味するvirulentusです。
Vocabulary.com
体に対して「有毒な」ことにしろ、社会に脅威を与える行為、他国を侵略する行為もまた、被害を被る側からすれば「有害」で「有毒」なので、そのような事を形容する際も「virulent」、「virulence」という言葉が使用されるわけです。
以上、「virulence」でした。