今日の英単語:ostracize (ɑ́strəsàiz ɔ́strəsàiz)
「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」の参考書では「~を仲間外れにする」、Weblioでは「追放する、排斥する、(古代ギリシャで)陶片追放によって追放する」という意味です。
陶片追放?
陶片追放とはWikipediaによると:
陶片追放(とうへんついほう、ギリシア語: ὀστρακισμός、オストラキスモス)は、古代アテナイで、僭主の出現を防ぐために、市民が僭主になる恐れのある人物を投票により国外追放にした制度。英語のオストラシズム (ostracism) という名称でも知られる。
Wikipedia
そして、この陶片追放、オストラキスモスでは「市民が僭主になる恐れのある者の名を陶片(オストラコン)に記し」たのだそうです。
まず、「ostracize」の語源が理解できたところで、例文を見ていきましょう:
North Koreans were completely ostracized in every international organization.
DeepL翻訳:北朝鮮人はあらゆる国際機関で完全に排斥された。
RIETI
北朝鮮ほど「ostracize」されることに慣れている国は他になさそうです。
「ostracize」の名詞形、「ostracism」の例文も見てみましょう:
Workplace Ostracism More Distressing Than Harassment
Led by Jane O’Reilly of University of Ottawa, the research team theorized that ostracism is a more common experience at work than is harassment, and wanted to see how employees perceive those conditions.DeepL翻訳:ハラスメントよりも苦痛な職場の仲間はずれ
aps
オタワ大学のジェーン・オライリー率いる研究チームは、ハラスメントよりも仲間外れの方が職場でよくある経験であるという仮説を立て、従業員がそれらの状況をどのように受け止めているかを確認しようとしました。
確かに、職場において自分の主張が少数派であれば、「ostracize」される可能性が高いです。「ostracism」が場合によってはハラスメントよりも苦痛になる場合も何となく想像できます。
例文を色々見ていると、「isolated and ostracized」という組み合わせをよく目にします。こんな感じです:
Many students of color often feel isolated and ostracized due to the cultural stereotypes that are placed upon them.
DeepL翻訳:有色人種の学生の多くは、文化的なステレオタイプによって孤立し、仲間はずれにされていると感じることがよくあります。
redwood bark
確かに「isolate」と「ostracize」って意味は近そうですが、「ostracize」の方がより積極的に排斥している感じがあるように思います。WikiDiffでもこんな説明をしてくれています:
As verbs the difference between isolate and ostracize is that isolate is to set apart or cut off from others while ostracize is to exclude (a person) from society or from a community, by not communicating with (them) or by refusing to acknowledge (their) presence; to refuse to talk to or associate with; to shun.
DeepL翻訳:isolateとostracizeの動詞としての違いは、isolateが他人から引き離す、切り離すことであるのに対し、ostracizeは(人を)社会やコミュニティから排除する、(人と)コミュニケーションをとらない、(人の)存在を認めない、話をしない、付き合わない、敬遠することです。
WikiDiff
やっぱり、「ostracize」の方が積極的に仲間外れにしている感じが伝わってきます。
以上、「ostracize」でした。