66. epiphany (英検1級:難解英単語の意味、語源、使い方)

今日の英単語:epiphany (ipífəni)

出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」の参考書では「啓示、ひらめき」という意味、Weblioでは、「公現祭、顕現日(び)、(ある事柄の本質・意味などについての突然の)直観、洞察、ひらめき」という意味です。発音は「イピファニィ」ですね。「公現祭、顕現日」というのはWikipediaによると:

元は東方教会の祭りであり、イエスの洗礼を記念するものであった。4世紀に西方教会に伝わり、現在の公現祭/顕現日となったが、西方教会ではイエスの洗礼の意味が失われ、幼子イエスへの東方の三博士の訪問と礼拝が記念の中心となり、異邦人に対する主の顕現として祝われるようになった。

Wikipedia

こんなお祭りがあるのですね。かなり宗教的な意味合いが強い言葉だったことがわかります。現在では宗教的な意味で使用することは少ないことがVocabulary.comの説明でわかります:

There’s nothing religious about most epiphanies these days — your “Eureka!” moment could come when you realize that you’re in the wrong line of work and you need to quit your job to join the circus.

最近のエピファニーには宗教的なものはありません。「ユーレカ!」の瞬間は、自分が間違った仕事をしていることに気づき、仕事を辞めてサーカスに参加する必要があることに気づいたときかもしれません。

Vocabulary.com

「eureka」はWikipediaによると:

Eureka(エウレカ)はギリシャ語に由来する感嘆詞で、何かを発見・発明したことを喜ぶときに使われる。古代ギリシアの数学者・発明者であるアルキメデスが叫んだとされる言葉である。

Wikipedia

「ユーレカ!」で「閃いた!」みたいな意味ですね。「epiphany」(天啓)を得た!みたいな感じです。

とりあえず、「epiphany news cnn」で検索してみます。「Joe Biden predicts a post-Trump ‘epiphany‘ for Republicans」(DeepL翻訳:ジョー・バイデン、トランプ後の共和党の「天啓」を予言)というタイトルの記事をCNNで見つけました。文章中にも「epiphany」があります:

Former Vice President Joe Biden predicted Tuesday that Republicans will have an “epiphany” and start working with Democrats once President Donald Trump is out of office.

DeepL翻訳:ジョー・バイデン前副大統領は火曜日、ドナルド・トランプ大統領が退任すれば、共和党は「啓示」を受け、民主党と協力し始めるだろうと予想した。

CNN

なるほど、ニュースの文脈でも使用されることがわかります。ただ、「Eureka!」、「閃いた!」な「epiphany」を考えていたら、万有引力を発見したニュートンを思い出します。ニュートンは地面に落ちたリンゴを見て、「地球がリンゴを引っ張った」という「epiphany」を得たわけです。

なので「newton apple epiphany」で検索すると、「Newton’s Tree – The Apple Tree that Sparked an Epiphany」(DeepL翻訳:ニュートンの木 – 天啓を受けたリンゴの木)という何とも私としては嬉しいタイトルの記事をTreeographerで見つけました。引っ張られたリンゴがニュートンに万有引力の法則を発見させたのです:

One fateful day in 1666, he observed an apple fall from the tree, and began to think about the force that pulled it to the ground, and how that force applied to larger objects such as the moon and other planets. It would be another 20 years before he published his law of universal gravitation in the landmark book Principia.

DeepL翻訳:1666年のある運命的な日、彼はリンゴが木から落ちるのを観察し、それを地面に引きつける力、そしてその力が月や他の惑星といった大きな物体にどのように適用されるのかを考え始めた。そして、万有引力の法則を『プリンキピア』という画期的な書物で発表するまでに、さらに20年の歳月を要したのである。

Treeographer

思うに、科学者は様々な試行錯誤を経て、「Eureka!」と言いたくなる発見をして「epiphany」を得てきたのですね。そして、その「天啓」によって展開された科学的知識を社会でシェアして、現在の我々の社会があるわけです。

心理学的にも「epiphany」が色々ありそうです。「epiphany psychological」で検索して「What is the psychology behind epiphany?」(DeepL翻訳:エピファニーに隠された心理とは?)というタイトルの小記事をStackExchangeで見つけました。アインシュタインの「epiphany」を引用します:

Einstein had a second epiphany two years later in 1907 which he called “the happiest thought of my life” when he imagined an elevator falling, and realized that a passenger would not be able to tell the difference between the weightlessness of falling, and the weightlessness of space – a thought which allowed him to generalize his theory of relativity to include gravity as a curvature in spacetime.

DeepL翻訳:アインシュタインは、2年後の1907年、エレベーターの落下を想像して、乗客が落下の無重力と宇宙の無重力の区別がつかないことに気づき、「人生で最も幸福な考え」と呼ぶ2度目の啓示を受けた。この考えは、相対性理論に、時空の曲率としての重力を含めることを一般化させるものであった。

StackExchange

アインシュタインでなければこのような「天啓」は受けないと思いますが、様々な科学者が閃いた事柄が現在の科学の知識の総体なのです。

同じ記事で、上記の例を挙げた後、著者は

What is happening on the psychological level when one experience such “aha moment”?

DeepL翻訳:このような “アハ・モーメント “を経験するとき、心理的には何が起こっているのでしょうか。

StackExchange

とも書いていて、閃いた瞬間を「aha moment」とも言うことを教えてくれました。従って、「Eureka!」、または「Aha!」と言いたくなるのは「epiphany」、「閃き」が生まれた瞬間なのです。

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