今日の英単語:aversion(əvˈɚːʒən əvˈəːʃən)
「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」の参考書では「嫌悪、避けたい気持ち」という意味で紹介されています。Weblioでは「嫌い、(強い)嫌悪(けんお)(の情)、いやなもの」です。語彙問題完全制覇の参考書には類義語の「distaste」、対義語の「fondness」も覚えておこう、と書かれています。また、「aversion」の後ろにつく前置詞は「to」、「distaste」の後ろにつく前置詞は「for」であるとも書かれています。さらに、形容詞形の「averse」も覚えておこうとります。
まずは例文を見ていきましょう:
No state was regarded by him with more aversion than Austria.
yourdictionary.com
DeepL翻訳:オーストリアほど、彼が嫌悪感を抱いた国家はなかった。
First of all, he developed an aversion to meat.
DeepL翻訳:まず、彼は肉が嫌いになってしまった。
The aversion to them which he expressed showed thus early an innate disposition to rebel against empty verbal reasoning.
DeepL翻訳:その嫌悪感は、言葉による空理空論に反発する生来の気質を、早くから示していたのだ。
He was remarkable for ugliness, and was an object of aversion to his parents.
DeepL翻訳:彼は醜さが際立っており、両親から忌み嫌われていた。
ニュースの文脈ではどのように使用されるでしょう。
「Rupee weakens as dollar surges amid Fed rate hike fears, global risk aversion」(DeepL翻訳:FRBの利上げ懸念と世界的なリスク回避の動きからドルが急騰し、ルピーが弱くなった。)という記事を見つけました。「risk aversion」で「リスク回避」なんですね。記事の冒頭にはこうあります:
NEW DELHI: The rupee opened on a weak note versus the US dollar as a global wave of risk aversion amid rising COVID cases in China and fears of aggressive Fed rate hikes sent investors rushing to the safety of the greenback.
The Economic Times
DeepL翻訳:ニューデリー】ルピーは対米ドルで軟調に始まった。中国でのCOVID患者の増加やFRBの積極的な利上げへの懸念から世界的にリスク回避の波が押し寄せ、投資家は安全なグリーンバックに殺到したためだ。
グリーンバックはWeblioによると、「裏が緑色であることから」、「米国のドル紙幣」という意味になるのだそうです。
The University of Chicago Press Journalsのウェブサイトで「Information Aversion」(情報嫌悪)という論文の要旨だけ紹介されていました。長いのですが、内容が面白いので引用します:
Abstract
IDEAS
Information aversion—a preference-based fear of news flows—has rich implications for decisions involving information and risk-taking. It can explain key empirical patterns on how households pay attention to savings, namely, that investors observe their portfolios infrequently, particularly when stock prices are low or volatile. […] Information-averse investors display an ostrich behavior: overhearing negative news prompts more inattention. Their fear of frequent news encourages them to hold undiversified portfolios.
DeepL翻訳:
要旨
情報嫌悪(ニュースの流れに対する選好的な恐怖)は、情報とリスクテイクに関わる意思決定に対して豊かな示唆を与えている。家計がどのように貯蓄に注意を払うかについての重要な経験的パターン、すなわち、投資家が自分のポートフォリオを頻繁に観察しないこと、特に株価が低いときや変動が激しいときに観察することを説明することができる。[…] 情報回避的な投資家は、ネガティブなニュースを耳にすると、より不注意になるというダチョウのような行動をとる。また、情報回避的な投資家は、頻繁に起こるニュースへの恐怖から、分散されていないポートフォリオを持つようになる。
形容詞形の「averse」も覚えておこう、と言われただけに「averse」が含まれているのもうれしいです。投資をしておいて「情報嫌悪」になっているのはかなり危険だと私は思います。
類義語の「distaste」も覚えておこう、とも言われているので、「aversion」と「distaste」 の違いを検索してみました。以下の答えを見つけました:
Distaste would be more of a mild dislike while aversion would be a strong dislike.
Hinative.com
For example, “I have a distaste for tomatoes” versus “Tomatoes are an object of my aversion”.
The first could mean I do not prefer tomatoes, but I don’t absolutely hate them. While the second could mean that I hate tomatoes and try to avoid them as much as I can.
DeepL翻訳:
Distasteはどちらかというと軽い嫌悪感で、Aversionは強い嫌悪感ということになります。
例えば、「私はトマトが嫌いです」に対して「トマトは私の嫌悪の対象です」。
前者は、トマトを好まないが、絶対に嫌いというわけではない、という意味になります。一方、2つ目は、トマトが嫌いで、できるだけ避けようとしているという意味になります。
要するに「aversion」と比較して「distaste」の方がより軽い「dislike」なんですね。