今日の英熟語:pass for
「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」の参考書では「~で通用する、~として通る」という意味、Weblioでは、「通る、徹る、透る、通用、〈判決が〉〔…に有利に〕下される」などの意味が掲載されています。
「~で通用する」の意味が分かりにくいのですが、英辞郎の例文で「You could pass for a famous actor when you get dressed up.(あなたはドレスアップしたら、有名な俳優と言っても通用するだろう。)」とあり、はじめて「~で通用する」の意味を理解しました。「We could pass for 21.(21歳で通るよ。)」という例文も分かりやすいです。
他にも例文を探してみましょう。「”pass for” sentence examples」で検索して、以下の例文をsentencedict.comで見つけました:
The copy he made of the painting can pass for an authentic one.
sentencedict.com
DeepL翻訳:彼が作った絵のコピーは、本物と見紛うほどです。
He speaks French well enough to pass for a Frenchman.
DeepL翻訳:彼は、フランス人と見紛うほどフランス語が堪能だ。
DeepL翻訳が「pass for」を「~と見紛う」と訳しているのが分かります。「~と見紛う」も確かに「~で通用する」と同様の意味ですね。他にも:
He tried to pass for a gentleman; but everyone knew he was an upstart.
sentencedict.com
DeepL翻訳:紳士的な振る舞いをしようとしたが、誰もが彼が成り上がり者であることを知っていた。
We would not even pass for distant cousins let alone members of the same nuclear family unit.
DeepL翻訳:私たちは、同じ核家族の一員であることはもちろん、遠いいとこ同士であることさえ通用しないでしょう。
「upstart」で「成り上り者」、「let alone」で「~はもちろん、~は言うまでもなく」という意味なんですね。知りませんでした。
ニュースの文脈ではどのように使用されるでしょうか。「”pass for” news cnn」で検索すると望みの「pass for」にたどり着けないので「”can pass for” news cnn」で検索します。
「36 office-friendly fashion essentials perfect for refreshing your work wardrobe」(DeepL翻訳:仕事のワードローブをリフレッシュするのに最適な、オフィス向けのファッションアイテム36選)というタイトルの記事の中で次の文を見つけました:
“Everyone needs a great pair of staple black pants in their wardrobe,” says Teich. “These comfortable pants are a blend of activewear and workwear, and can pass for every setting.”
CNN underscore
DeepL翻訳:「誰もがワードローブに1本は持っていたい定番のブラックパンツです」とテイチ。「この快適なパンツは、アクティブウェアとワークウェアの融合であり、あらゆるシーンで通用します。」
「can pass for every setting」で「あらゆるシーンで通用する」というのが分かりやすいです。「staple black pants」で「定番のブラックパンツ」なんですね。「あらゆるシーンで通用する定番のブラックパンツ」は便利です。
他にも、「Hopkins plays African-American in new role」(ホプキンズ、アフリカ系アメリカ人を新たな役で演じる)という映画に関するCNNの記事の中に:
Many critics thought it too unbelievable to accept Hopkins as a person who can pass for black. But it is criticism the Oscar winner expected, and he is taking in stride.
CNN
DeepL翻訳:ホプキンスが黒人として通用するのはあまりに信じがたい、という批評家も少なくない。しかし、それはオスカー受賞者が期待した批判であり、彼はそれをしっかりと受け止めている。
「taking in stride」で「しっかりと受け止める」なんですね。知りませんでした。
アンソニー・ホプキンズが確かに黒人として「通用する」のか確かに批判はありそうですが、この映画、「The Human Stains」(邦題:白いカラス)はWikipediaによると、「アフリカ系アメリカ人でありながら、人生の大半をユダヤ系白人として通してきた」(an African-American who has “passed” as a white Jewish man for most of his adult life)元大学教授のお話だそうです。「アメリカの人種問題の深刻さを伝えた作品。」とあります。興味がある方はどうぞご覧ください。