22. offshoot (英検1級:難解英単語の意味、語源、使い方)

今日の英単語:offshoot(ɑ́ːfʃùːt ɔ́fʃùːt)

出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」の参考書では「派生したもの」という意味で紹介されています。Weblioでは「側枝、横枝、(氏族の)分かれ、分家、派生的な結果」という意味を紹介しています。「語彙問題完全制覇」の参考書では「shoot」に「(植物が)発芽する、伸びる」という意味を知っておけば、「横枝、側枝」をイメージしやすく、さらに「副産物」の意味も持つと書かれています。

まずは「offshoot」を含む例文を見ていきましょう:

The first offshoot from it was the American Baptist Missionary Union in 1814.
DeepL翻訳:そこから最初に分派したのが、1814年のアメリカン・バプティスト・ミッショナリー・ユニオンである。

The Anoplura may probably be regarded as a degraded offshoot of the Hemiptera.
DeepL翻訳:このように、シラミ亜目(Anoplura)は半翅目(Hemiptera)の劣化した分派であると考えられる。

Under the southern slope of Parnassus were situated the two small plains of Crisa and Anticyra, separated by Mt Cirphis, an offshoot from the main range.
DeepL翻訳:パルナッソスの南斜面の下には、クリサとアンティキラの二つの小さな平原があり、主脈から分かれたキルフィス山がその間を隔てていた。

yourdictionary.com

上記の通り、「offshoot」は宗教、昆虫、山に使用されるため、使用範囲が広そうです。Vocabulary.comでも:

On a plant, an offshoot is a sprout or shoot that branches off. From this botanical meaning, offshoot has come to describe anything that starts or grows from something else.

DeepL翻訳:植物では、枝分かれした新芽やシュートのことをオフシュートと呼びます。この植物学的な意味から、オフシュートは他の何かから始まる、成長する全てのものを表現するようになりました。

Vocabulary.com

とあるので、「offshoot」で「describe anything」が出来るようですが、他に面白い事実もVocabulary.comで説明されています:

Interestingly, the earliest definition of offshoot, in the seventeenth century, referred to family trees. It wasn’t until 1814 that offshoot was used for actual plants.

DeepL翻訳:興味深いことに、17世紀におけるオフシュートの最も古い定義は、家系図についてでした。実際の植物にオフシュートが使われるようになったのは、1814年のことです。

Vocabulary.com

もう一つ、有名なテレビ番組の「スピンオフ」(spin-off)も「offshoot」であるとVocabulary.comで説明されています。

心理学的な文脈で「offshoot」が使われることがあるのか知りたいので「offshoot psychological」で検索してみました。「Nurturing your offshoots」(オフシュートの育成)という記事をAPA(American Psychological Association)のサイトで見つけました。ざっと記事を眺めると、メインの研究トピックから派生(offshoot)したトピックが心理学の新たな開拓的なトピックになる、といった内容です。興味がある方はどうぞ。

他にも、goodtherapy.orgというサイトで「自己心理学」(self psychology)の説明にも「offshoot」が使われていました:

Self psychology, an offshoot of Freud’s psychoanalytic theory, forms much of the foundation of contemporary psychoanalysis as the first large psychoanalytic movement recognizing empathy as an essential aspect of the therapeutic process of addressing human development and growth.

DeepL翻訳:フロイトの精神分析理論から派生した自己心理学は、人間の発達と成長に取り組む治療プロセスにおいて、共感が不可欠であると認識した最初の大きな精神分析運動として、現代の精神分析の基盤の多くを形成しています。

goodtherapy.org

そういえば、スイスの心理学者ユングは師匠のフロイトと袂を分かち、ユング心理学を立ち上げました。アドラー心理学のアドラーも同様です。ユング心理学もアドラー心理学もフロイト心理学の「offshoot」と言えますね。

「語彙問題完全制覇」の参考書に掲載されている単語を網羅した後は、英検1級だけではなく、ネイティブスピーカーがよく使うイディオムに「分岐」(offshoot)したブログを書いていくつもりです。

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