今日の英単語:lampoon (læmpún læmpúːn)
「lampoon」は「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」で「(社会的に)~を風刺する」、Weblioで「風刺文、落首」はという名詞の意味が冒頭に掲載されていました。
「落首」って何?と思ったのですが、「落首(らくしゅ)とは、風刺や批判、あざけりの意を含めた匿名の詩歌やざれ歌で、平安時代から江戸時代にかけて流行した表現手法です」とAIが説明してくれました。
同義語に「satarize」がありますが、こちらは「~を風刺する」でしたが、「lampoon」は「社会的に」風刺するようです。
それでは例文を見ていきましょう:
LONDON (Reuters) – Anti-Brexit protesters used a bizarre array of humor on Saturday to lampoon Britain’s leaders, casting Prime Minister Boris Johnson’s chief adviser as a manipulating devil behind an EU divorce they view as the work of a privileged few.
DeepL翻訳:ロンドン(ロイター通信) – 反ブレグジット(EU離脱)のデモ参加者たちは土曜日、奇妙なユーモアを交えて英国の指導者たちを風刺し、ボリス・ジョンソン首相の最高顧問を、EU離脱を一部の特権階級の仕業とみなす悪魔のように仕立て上げた。
指導者を風刺するのであれば、それは社会的な風刺ですね。
他にも見ていきましょう:
ROME, Feb 4 (Reuters) – Silvio Berlusconi’s rivals lampooned him as a snake charmer and a TV huckster selling pots and pans on Monday after he promised sweeping tax cuts if his centre right wins Italy’s election this month.
ローマ、2月4日(ロイター) – シルビオ・ベルルスコーニ首相が今月のイタリア総選挙で中道右派が勝利すれば大規模な減税を行うと約束したことを受け、ライバルらは4日、首相を蛇使いや鍋やフライパンを売るテレビのペテン師と揶揄した。
ここでも政治家を「lampoon」しています。やはり「社会的に」風刺しているようにも思いますが、風刺する対象というのは大抵、社会現象であったり、権力争いであったりしますよね。
この「lampoon」を調べていると、「National Lampoon」という雑誌が存在したことを知りました。
どんな雑誌かというと:
National Lampoon was an American humor magazine that ran from 1970 to 1998. The magazine started out as a spinoff from The Harvard Lampoon.
Google翻訳:ナショナル ランプーンは、1970 年から 1998 年まで発行されていたアメリカのユーモア雑誌です。この雑誌は、ハーバード ランプーンのスピンオフとして始まりました。
[…] National Lampoon writers joyfully targeted every kind of phoniness, and had no specific political stance (even though individual staff members had strong political views).
[…] ナショナルランプーンの脚本家たちは、あらゆる種類の偽善を喜んで標的にし、特定の政治的立場はとらなかった(個々のスタッフは強い政治的見解を持っていたにもかかわらず)。
インターネットが普及する前は公で風刺や揶揄する、lampoonする場は雑誌や本だけでしたね。
語源を見てみましょう:
lampoon (n.)
“A personal satire; abuse; censure written not to reform but to vex” [Johnson], 1640s, from French lampon (17c.), a word of unknown origin, said by French etymologists to be from lampons “let us drink,” which is said to have been a popular refrain for scurrilous songs, in which case it would be originally a drinking song. French lampons is from lamper “to drink, guzzle,” a nasalized form of laper “to lap,” from a Germanic source akin to lap (v.). Also see -oon.
Google翻訳:「改革のためではなく、苛立たせるために書かれた個人的な風刺、悪口、非難」[ジョンソン]、1640年代、フランス語の lampon (17c.) から。語源は不明だが、フランスの語源学者によると、lampons (飲もう) から来ているという。lampons は、下品な歌の人気のリフレインだったと言われており、その場合、もともとは飲酒の歌だったことになる。フランス語の lampons は、laper (なめる) の鼻音化した形である lamper (飲む、がぶ飲みする) から来ており、lap (動詞) に似たゲルマン語源から来ている。-oon も参照。
「let us drink」を意味するフランス語の「lampons」から来ている、という説が面白いので私はこの説を支持します。
以上、「lampoon」でした。