111. pallid (英検1級:難解英単語の意味、語源、使い方)

今日の英単語:pallid (pǽlid)

「pallid」は「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」で「青白い」、Weblioでは「(病気などで)青ざめた」という意味も紹介しています。「長期的な原因による状態を指すことが多い」という説明も「出る順で最短合格」の参考書に書かれています。

この単語に初めて出会ったのは「ハリーポッターと秘密の部屋」です:

‘Wonder what he teaches?’ said Ron, frowning at Professor Lupin’s pallid profile.

Google翻訳:「彼は何を教えているんだろう?」とロンはルーピン教授の青白い横顔を見て眉をひそめながら言った。

Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (English Edition) (p.79)

ルーピン教授はいつも青白い顔をしています。それには理由がありますが、ネタバレになるので書きません。

青白い顔、といったら「pale face」がすぐに思い浮かびますが、上記の説明にある通り「pallid」は「長期的な原因による状態」なのでしょう。

それとこの「pallid」は「pale」と違って「力強さ」や「輝き」がない事柄にも「pallid」は使用できます。Vocabulary.comに説明してもらいましょう(「complexion」は「顔色」です):

Pallid means pale, or lacking color. It’s often used together with complexion to describe someone who has a pale face, either due to a lack of sunshine or some kind of emotional distress. A reclusive author could be pallid from spending too much time indoors. His books can also be called pallid if they’re lacking in color and excitement.

Google翻訳:Pallid は青白い、または色が欠けているという意味です。日光不足または何らかの精神的ストレスが原因で顔色が青白い人を表すときに、顔色と一緒に使われることが多いです。孤独な作家は、屋内で過ごす時間が長すぎるために顔色が青白いかもしれません。彼の本は、色彩と刺激に欠けている場合にも pallid と呼ばれることがあります。

Vocabulary.com

「complexion」(顔色)は「出る順で最短合格」にも掲載されているので後ほど取り上げます。「reclusive」に関してはこちらからどうぞ。

上記の「pallid」の説明にもある通り「色彩と刺激に欠けている」本にも「pallid」が使用できます。

従ってこんな使用方法もあります(「lassitude」は「無気力、倦怠感」という意味です):

The Chinese economy presents a strange picture of pallid lassitude. While much of the world grapples with inflation, Beijing faces the opposite: Deflation in producer prices, and low consumer price inflation.

DeepL翻訳:中国経済は、冴えない無気力という奇妙な図式を呈している。世界の多くの国がインフレと闘っているのに対し、北京はその反対に直面している: 生産者物価はデフレ、消費者物価は低インフレだ。

Business Standard

この例文では「pallid」が「冴えない」と訳されています。良い訳です。

こんな例文も見つけました:

Landing craft from U.S. warships arrived in Otaru Bay under a pallid sky in the early morning of Oct. 5, 1945.
Reconnaissance aircraft were banking overhead and jeeps, amphibious vehicles and large trucks kicked up clouds of dust below. The occupation of Hokkaido had begun.

Google翻訳:1945年10月5日の早朝、青白い空の下、米軍艦からの上陸用舟艇が小樽湾に到着した。
偵察機が上空を旋回し、ジープ、水陸両用車、大型トラックが砂煙を巻き上げていた。北海道の占領が始まった。

The Japan Times

「北海道の占領が始まった」とあることから、明るい話題ではありません。ここは「晴れ渡った空の下」よりも、「under a pallid sky」の方が適切だし、文学的です。

ChatGPTに「a pallid sky」の画像を作ってもらいました:

以上、「pallid」でした。

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