今日の英単語:pandemonium (pæ̀ndəmóuniəm)
「pandemonium」は「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」で「地獄、修羅場」、Weblioでは「大混乱、大混乱の場所、伏魔殿」という意味も紹介しています。
「pandemonium」に初めて出会ったのは「Harry Potter and the Chamber of Secrets」(ハリーポッターと秘密の部屋)でした。
‘Right then,’ Lockhart said loudly. ‘Let’s see what you make of them!’ And he opened the cage.
It was pandemonium. The pixies shot in every direction like rockets.Google翻訳:「それでは」とロックハートは大声で言った。「君がどう思うか見てみよう!」そして檻を開けた。
そこは大混乱だった。妖精たちはロケットのように四方八方に飛び散った。Harry Potter and the Chamber of Secrets (English Edition) (p.107)
「Harry Potter and the Order of Phoenix」でも出てきました:
It was not difficult to find. One floor down, pandemonium reigned. Somebody (and Harry had a very shrewd idea who) had set off what seemed to be an enormous crate of enchanted fireworks.
DeepL翻訳:見つけるのは難しくなかった。階下は大混乱だった。誰かが(ハリーには誰が誰だか見当がついた)、魔法の花火が入った巨大な木箱のようなものを打ち上げたのだ。
Harry Potter and the Order of the Phoenix (English Edition) (p.583)
参考書で紹介されていた意味、「地獄、修羅場」というよりも、上の2文を読むと「大混乱」が「pandemonium」の意味としてしっくり来ます。
他にも例を見ていきましょう:
Reports of gunfire trigger pandemonium at North Carolina mall
DeepL翻訳:ノースカロライナのモールで銃声の通報を受け大混乱
そりゃそうでしょう。スーパーで買い物していて銃声でも聞こえようなもんなら一瞬にして現場は「pandemonium」になってしまいます。
もう一つ「pandemonium」が想像しやすく今のアメリカらしいニュース記事を見つけたので引用します:
ASHBURN, Virginia, June 23 (Reuters) – The school board of Virginia’s wealthy Loudoun County had planned to hold a routine meeting to close out the school year. Instead, it was pandemonium.
Google翻訳:バージニア州アッシュバーン、6月23日(ロイター) – バージニア州の裕福なラウドン郡の教育委員会は、学年度を締めくくる定例会議を開く予定だった。ところが、それは大混乱となった。Many of the hundreds of parents who flooded the auditorium in the suburbs of Washington, D.C., on Tuesday night were there to accuse the schools of teaching their kids that racism in America is structural and systemic – which the board denies. Some signs read, “Education not indoctrination” and “You don’t end racism by teaching it.”
火曜日の夜、ワシントンDC郊外の講堂に押し寄せた数百人の親たちの多くは、学校が子供たちにアメリカの人種差別は構造的かつ組織的であると教えていると非難するために集まった。教育委員会はこれを否定している。いくつかの看板には、「教育は教化ではない」「人種差別は教えたところでなくなることはない」と書かれている。
2021年の記事です。人種を巡って「pandemonium」になることはアメリカではよくある光景ではないでしょうか。
この「pandemonium」の語源を調べてみたら、17世紀に造語された、結構新しい単語でした。
Vocabulary.comから引用します:
If you look carefully at the word pandemonium, you’ll see the word demon inside it. This makes sense, since the word pandemonium was coined in Milton’s Paradise Lost, where it was the name of the palace built in the middle of Hell. Milton wrote back in the 17th century. Nowadays, pandemonium crops up whenever journalists are describing a chaotic scene. High school students have been heard to use it to describe their lunchroom.
DeepL翻訳:パンデモニウムという言葉をよく見ると、その中に悪魔という文字がある。パンデモニウムという言葉は、ミルトンの『失楽園』に登場する造語で、地獄の真ん中に建てられた宮殿の名前だからだ。ミルトンが書いたのは17世紀のことだ。今日、パンデモニウムは、ジャーナリストが混沌とした光景を描写するたびに登場する。高校生がランチルームを表現するときに使うこともある。
パンダの赤ちゃんが生まれてパンダ―ブームが起こり、大勢の人が集まって混雑した状態を「pandemonium」を文字って「pandamonium」と表現している例もありました。
以上、「pandemonium」でした。