今日の英単語:impediment(impédəmənt)
「出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇」の参考書では「障害、妨げ」という意味で紹介されています。Weblioでは「妨害(物)、障害、身体障害、(特に)言語障害」という意味であるとしています。
まず、例文を見てみましょう:
In the north these ranges are low and offer no great impediment to railroad building.
yourdictionary.com
DeepL翻訳:北部では、これらの山脈は低く、鉄道建設に大きな支障はない。
DeepLは「great impediment」を「大きな支障」と翻訳してくれました。他にも:
The cost of research equipment was an impediment to the university’s project.
yourdictionary.com
DeepL翻訳:大学のプロジェクトで障害となったのは、研究機器のコストである。
上記の例文は「障害、妨げ」の意味を示すいい例文ですが、いかんせん、単調な感じがします。Weblioの「身体障害、(特に)言語障害」というのも調べれば「impediment」の顔が見えてきそうな気がするので、まず「身体障害」の「impediment」を探してみました。
Weblioでは「physical impediment」は「後遺障害」であるとしています。「後遺障害」はウィキペディアによると「傷害が治ったあとでも、身体に残っている障害を指す」とあるので、「”physical impediment” car accident」で検索してみます。
boddenbennettlaw.comという法律事務所のウェブサイトで以下の例文を見つけました。
One specific physical impediment that happens to be common in children is whiplash. Whiplash takes place when the spine and neck are forced in a backward and forward motion quickly due to events such as car accidents.
boddenbennettlaw.com
DeepL翻訳:子どもに多い具体的な身体障害として、「むち打ち症」があります。むち打ち症は、交通事故などの出来事によって、背骨や首が急激に前後運動させられることで起こります。
ここでは「身体障害」と訳されていますが、正確に言えば「後遺障害」になるのだと思います。「whiplash」が「むち打ち症」であることを初めて知りました。
「言語障害」の方はどうでしょうか。「language impediment」をフレーズ検索してみます。
「6 Types of Speech Impediments」(6種類の発話[発語・言語]障害)というタイトルの記事をspeechblubs.comというウェブサイトで見つけました。「発話[発語・言語]障害」という意味は英辞郎からコピーしました。英辞郎によると、「発話[発語・言語]障害」は:
「正常な発話が阻害されることで、構音障害(articulation disorder)、吃音症(stuttering)、速話症(cluttering)、失音調(dysprosody)などに分類される。この障害により完全に発話が不可能な人はmuteと呼ばれる。」
英辞郎
と説明してくれました。「stutter」は「語彙問題完全制覇」の参考書にも取り上げられているので、後ほど深掘りします。上記の「6 Types of Speech Impediments」の記事の見出しには以下の文章があります:
Speech and language impediment is a very broad term that refers to a communication disorder in an individual that has depressed social, language, communication, hearing, or fluency skills.
speechblubs.com
DeepL翻訳:言語障害とは、社会性、言語、コミュニケーション、聴覚、流暢さなどの能力が低下した個人のコミュニケーション障害を指す、非常に広い意味の言葉です。
他にもこんな文章がありました。:
A speech impediment relates to the way an individual produces or articulates specific sounds. One example of this is stuttering.
speechblubs.com
DeepL翻訳:言語障害は、特定の音の出し方や発声に関係するものです。その一例が吃音(きつおん)です。
上記の英辞郎の説明通りです。工事、研究、健康、言語など様々なことを『「impede」(妨げる)』するものが「impediment」であるということです。
ところで、「妨げ」という意味の英語といったら、「prevention」という言葉を思い浮かべます。「prevent impede difference」で検索してみます。
「hinative.com」で以下の質問と答えを見つけました:
質問:「prevent と impede はどう違いますか?説明が難しい場合は、例文を教えて下さい。」
hinative.com
答え:
“Impede” means to make something harder, “prevent” means to stop something from happening.
DeepL翻訳:”Impede “は何かを難しくすること、”Prevent “は何かが起こるのを阻止することです。
この説明を読むと、「言語障害」の「impede」がより理解できるように思います。会話を難しくさせる(make something harder)妨げが「speech impediment」、例えば吃音のような状態、なんですね。「prevent」は「防ぐ、予防する」という意味ですね。